北海道鹿部町は太平洋に面した漁業の町です。
そんな鹿部町ならではの体験が「コンブ干し体験」です。
和食のキーワード「うま味」を生み出すコンブとは?
近年注目度が上がっている和食。
その和食のキーワードと言えば「出汁」と「旨味」といえるでしょう。
この2つのキーワードを満たすのが海藻である「コンブ」。
コンブは水深7mまでの浅い海に生える海藻で、例年7月から9月末までが北海道のコンブ漁の最盛期です。
その期間中、鹿部では晴れた日に、海岸一面に天日干しされるコンブが広がる風景を見ることができます。
鹿部町の特産「コンブ」は漁師が獲る
そんなコンブを海岸に干す体験ができるのが、この「コンブ干し体験」。
コンブ漁は2〜3人乗りの小さな船に乗り、沖合に出て、長さ約2m~10mの柴捩じり竿(通称まっか)を使って
海中からコンブを刈り取っていきます。
船がいっぱいになったら浜に戻り、それを家族総出で海岸に一本一本干していくのです。
和食に使われる「干しコンブ」の良し悪しは、天日による干しがウマく行くかどうか。
そのため、コンブ漁は日が昇る前の朝早くから行われるし、雨や曇りの日には乾燥が不十分になり腐ってしまうため行われません。
さらに、コンブ漁師たちはコンブ漁の時期には、時間短縮のために海岸近くに建てられた「コンブ小屋」に寝泊まりするほどなんです。
コンブ漁師の一家とお話しながらコンブ干し
さて、体験自体は午後16時から90分。「
道の駅しかべ間歇泉公園」に集合です。
いよいよ体験開始!
天日干しだけでは生産量が天候に左右されてしまうので、乾燥小屋で乾燥する分もあるのですが、
体験はそちらの乾燥小屋での作業になります。
作業としては軽トラックで運ばれてきたコンブを小屋に干していく作業。
地元のコンブ漁師のお母さんや子どもたちと一緒に作業に参加できます。
ちなみにこの昆布、表が十分乾いたら裏返しするのですが、体験ではそこまではなしです。
地元のコンブ漁師の家族といろいろ話をしながらの体験なので、「コンブ漁師の家では、コンブの茎の部分がおやつ」とか、
地元の人ならではの貴重なお話も聞けるにちがいありません。
こちらは郷土料理「たらこ昆布巻き」
体験が終われば、おみやげに干したてのコンブ1袋を貰って終了となります。
2名から体験可能です。