相撲&古民家で日本満喫間違い無しの温泉旅館
この宿の特徴はなんといっても、
①昔ながらの農家屋敷に泊まれる
②宿の主人が元関取、この2つだと言えます
この旅館のオーナーである宮本家は、250年前からこの地域で豪農として栄えてきました。
当主は現在で12代目、実は大相撲で幕内まで勤めた「剣武(つるぎだけ)」というお相撲さん。
館内にもそこかしこに大相撲のグッズが飾られています。
築200年の母屋 宮大工の作った別邸 どちらを選ぶ?
建物は、母屋と別邸に分かれています。
母屋は200年前に建てられた古民家で、内装などは改装されはいますが、大黒柱などは当時のままです。
2階はもともと養蚕に使われていたスペースだったそうで、現在はそれを客室として利用しています。
一方の別邸は7年前に増築したもの。
宮大工(日本伝来の建築技術を使う大工)の手によって、岐阜県飛騨の木材を使って建てられたものなのだそう。
最もリーズナブルなタイプは母屋の「どど芽の間」で10畳と6畳の2間で13,000円〜(一泊2食付き 1室2名利用・バス・トイレは別)。
一方の別邸の方は、ちょっとぜい沢な作りで部屋付き露天風呂(温泉ではなく沸かし湯)とトイレがついています。
例えば、嫁の間の場合、広さは8畳一部屋で露天風呂とトイレが付いて20,000円〜(一泊2食付き 1室2名利用)。
温泉は秩父の硫黄泉を引いている
お風呂は、秩父ならではの微かな硫黄臭のする硫黄泉です。
湯船は誰もが使えるものが4種類。
温泉旅館に行ったら、お風呂は一回ではなく何回も入るのがオススメなので、この種類の多さは嬉しいですね。
別邸貸し切り風呂は、5〜6人でも使用可能な大きさを広々と使うことが出来ます。
大釜風呂は、直径1.5mほどの大釜を、なんと薪で炊いています。
ちなみにこのお風呂、洗い場が無いので、他のお風呂に入ってからの2回目がオススメ。
あと、前にしばらく人が入っていないと温度が上がりすぎている場合があるので、その時は大釜の近くにある瓶から水を入れて水温調節する必要があります。
ちなみに、この水も温泉です。(秩父の温泉は冷泉)
さらに、この宿らしいお風呂が、2017年4月にオープンした「土俵露天風呂」。
両国国技館の土俵をモチーフにしたお風呂。
湯船は土俵型で力士気分でお風呂に入ることが出来ます。
吊り屋根の部分は、宮大工仕立ての奈良県吉野檜を使用しているそうです。
相撲気分が高まるかもしれませんが、取り組みは出来ませんのでお気をつけを。
夕食のメインは本格ちゃんこ
夕食は囲炉裏食事処での食事になります。
別邸にも母屋にも、囲炉裏(日本の暖炉)が切られていますが、宿泊組数が少なければ、全員別邸の大囲炉裏での食事になる場合もあります。
出て来る料理は季節によって変わりますが、10品前後です。
野菜は、可能な限り宿が経営する農園のものを使っているそうです。
料理の特徴はなんといっても、主人が所属していたという「武蔵川部屋」のレシピを元にした鶏ガラスープのちゃんこ。
半日じっくり煮込んだコラーゲンたっぷりのスープに、自家菜園の野菜のうま味が溶け出し、箸が止まらなくなります。
力士体型になっちゃわないように、注意が必要です!
他にも、囲炉裏で焼いた焼き魚(イワナや鮎)や野菜なども提供してくれます。
炭で焼くことで香ばしさがアップして、これもまた非常においしいです。