そのまま飲めるほどキレイな湧水と涼しげな風景に癒やされる
日本は森が豊かなために、水も豊富ですが、湧いている水をそのまま飲める場所というのはなかなかありません。
このふきだし公園はそんな湧き水を、湧き出ているそのままに飲むことが出来るという珍しい場所です。
整備されて入るけれども、自然の状態のまま湧き出た水を飲むことが出来る、というワイルドな体験が出来るのが、
他とはちょっと違います。
訪れるのにオススメなのは、6月〜8月。
この時期は緑も美しく、夏の暑さを忘れさせてくれる風景に出会えます。
見どころはなんといっても「ふきだし湧水広場」の湧水口です。
高さ1.5m、幅3mの崖から湧き出した水が滝から川となりそのまま展望スペースのすぐ下を流れていっています。
流れの中には苔むした石が沢山ありますが、これも美しい清涼感のある風景を形作る要素の一つといえるでしょう。
ちなみに、苔という植物は通年で緑を保つものが多いため、日本の庭園風景に欠かせない植物です。
長い時間をかけて岩を覆うために、苔が生えているという事自体が「時を経ている」という一つの表現になっていることを意識すると、
日本の庭園の意匠を理解する一つの助けになると思います。
ミネラル豊富な飲みやすい軟水にトライ!
この湧水口には水汲み場と水を飲める樋とが1つずつあります。
水汲み場では近隣の住民や旅行者たちが、ポリタンク、ペットボトルなどに思い思いに水を汲み、持ち帰っています。
もちろん無料なので、殻のペットボトルを持っていけば旅行者でも持ち帰り可能です。
単純に水を飲むだけなら、湧水口から引かれた樋から汲んで飲むのがオススメです。
コップも設置されています。
水は蝦夷富士(蝦夷は北海道の古い呼び名)とも呼ばれる羊蹄山に降った雪解け水が、
何十年も掛けて地中で濾過されて湧き出ているのでミネラルが豊富な軟水です。
もちろん半年に一度水質検査が行われ、安全性も保証されています。
湧水量は、なんと一日8万トン!と言っても想像も付きませんが。
公園自体は5.72ヘクタールの広さがあり、特に公園の東側にある池越しに見る羊蹄山は、
池の水面に写り込んだ美しい姿を見られる穴場スポットです。
光線の関係で午前中に訪れるのがオススメ。
敷地内には他にも湧水口や道の駅(特産品売り場)などもある
公園内には他にも湧水口があります。
こちらははふきだし湧水広場に比べると、積み上げられた石から流れ出しているのでさらに野趣あふれる湧き水を見ることが出来ます。
公園の中には、子供向け遊具もあり、併設された道の駅(特産品売り場)では湧き水を使ったコーヒーや、お菓子なども販売しています。
道の駅にはレストランもあり、実は北海道名物の羊肉(ラム)を使った厚切りジンギスカン定食(1390円)は
自分でテレビで紹介したほどおいしいメニューです。