伊豆稲取温泉とは?
伊豆稲取は、伊豆半島の東海岸にある温泉街です。
半島からさらに小さく突き出た岬のようなエリアにおよそ18軒の旅館が集まっています。
東京からは直通の特急踊り子号などでおよそ2時間半。
場所も伊豆の中ほどに位置するとあって、伊豆旅行の宿泊地としてオススメの場所です。
伊豆大島沖で獲れた金目鯛がウマい
この温泉地の名物が金目鯛という魚。
これは水深200〜800mに生息する深海魚なんですが、これがめっぽうウマいんです。
東京あたりで買うと、一切れ300円以上もするような高級魚なんですが、その金目鯛を様々な調理法で徹底的に味わえるのがこちらの旅館。
オススメは「金目鯛煮付け・しゃぶしゃぶの大満足プラン」
金目鯛を食べつくすなら、このプランがおすすめです。
金目鯛の煮付け、しゃぶしゃぶ、グラタン
、さらに揚げ物が付いてきます。
もちろん金目鯛だけではありません。地魚の舟盛り(船の形をした器に、刺し身を数種類盛り込んでいます)や焼き魚、前菜など12品が付いて、
14000円〜(税別・2名一室利用/平日)。
なぜこんなに安いのかというと、実はこちらの宿は稲取漁協の入札権を持っているから。
そのおかげで、新鮮な魚を安く仕入れることが出来ているからなんです。
まずは金目鯛の定番料理 煮付け
こちらの宿の金目鯛の煮付けは絶品です。
口の中に入れれば、プリッとした身の弾力があり、噛めばうま味が溢れ出てきます。
特に、皮と身の間の部分に魚の脂があって、一瞬感じられる蕩けるような脂の甘味は極上です。
味付けは甘い醤油ベースのタレ。
これがまた美味しくて、白い身にたっぷり絡めて食べれば、口の中で混ざり合い、箸が止まらないこと間違いなしです。
金目鯛の煮付けは、2名の場合は切り身ですが、3名以上は姿煮(一匹まるまる)での提供です。
ちなみに、金目鯛の煮付けで一番のオススメ部位は胸ビレの付け根の部分。
よく動く部分なので、独特の弾力有る歯ごたえを楽しめます。
誰が食べるのか、同行者とよく相談して決めてください。
しゃぶしゃぶは金目鯛の甘みが増すんです
しゃぶしゃぶは薄切りにした金目鯛を、サッとお湯に通して、それをポン酢に漬けて食べます。
この時のポイントが湯に通す時間。
本当に素早く、なんなら少し生なくらいでもいいんです。
そうすると金目鯛の身はほんのりピンクになり、刺し身のコリッとした食感と、煮魚のプリッとした食感のいいとこ取りが出来て、
それにポン酢を絡めて食べれば、ポン酢の爽やかな香りと一緒に、得も言われるうま味が鼻腔を通り抜け、
ビロードのような金目鯛が喉を滑り降りるのを楽しむことができます。
宿オリジナルの金目鯛の揚げ物はリピーターに人気
上の2つの料理は、金目鯛といえばという定番料理なんですが、金目鯛の揚げ物は、こちらの宿のご主人が考えたというオリジナル料理。
衣にハーブを混ぜ込んで揚げてあり、そこに香味野菜とドレッシングをかけて食べます。
さっくりした歯ごたえとハーブの香り、そして爽やかなドレッシングで飽きのこない味になっています。
この料理はコースの終盤に出てくるのですが、このあたりになるとお腹も一杯で
「金目鯛ももういいかな…」なんて思い始めると思います。
でもこれなら、趣向も違うのでペロリと行けてしまいます。
もちろん他の料理、例えば様々なお刺身なども、その時期の旬の、しかも新鮮なものを出してくれるので、
美味しいこと間違い無しの夕食を楽しめます。
宿は海沿い 潮騒の聞こえる部屋は眺め抜群
宿の建物自体は、稲取駅から徒歩20分ほど。海沿いで稲取温泉の東海岸沿いに建っています。
事前にお願いしておけば、稲取駅からの車での送迎もお願いできます。
ロビーは可愛らしい民芸調で、1月下旬から2月末までは稲取の名物である雛のつるし飾りも見ることが出来ます。
これは、雛人形の一種で、子どもの健やかな成長を祈る様々な人形を吊るしたものです。
ひな祭り自体は桃の節句と呼ばれる年中行事で、毎年3月3日行われます。
ここ稲取では1月下旬から3月末まで「雛のつるし飾りまつり」が行われ、町中がつるし飾りで溢れかえります。
オーシャンビューの部屋は開放感抜群
客室は全部で7部屋。それぞれ少しずつ作りが違いますが、全て海を目の前にした見晴らしの良い部屋です。
2010年にリニューアルされた201号室は広さ20畳で和洋室。
10畳の和室と10畳の洋室が繋がったスタイルです。
この部屋は3名〜6名の利用です。
ベッドが2つですが、3人目からは布団も出してもらえます。
3名一室平日なら「大満足プラン」(先ほどのプラン)で18,360円(税込み)。
それ以外は和モダン(ツインの和風ベット)が2室と和室が4室。
こちらは広さ8~10畳で、2名一室平日なら「大満足プラン」(先ほどのプラン)で15,120円(税込み)。
もっとも一般的なプランなら14,040円で泊まることが出来ます。(大満足プランに比べると金目鯛のしゃぶしゃぶか煮付け、どちらかが減ります)
どの部屋も、海を目の前にしているので潮騒を聞きながら夜を過ごすことが出来ます。
海沿いならではの塩分を含んだ温泉
温泉は2つ、屋上に設置された露天風呂と1階の内風呂の2つです。
男女入れ替え制で、チェックインから夜11時までは男性が内風呂、女性は露天風呂です。
入れ替わって24時からチェックアウトまでは、男性が露天風呂で女性が内風呂です。
内風呂は、5名くらいで使用できる岩造りのお風呂、一方の露天風呂は屋上に作られた眺望抜群のお風呂です。
やはりオススメは露天風呂なんですが、男女入れ替え制なので女性は夕暮れの海や星空を見ながら、男性なら日の出を見ながらの入浴が楽しめます。
お湯は海沿いの温泉地ならではの、塩分を含んだ温泉です。
お湯自体は循環ろ過式で(お湯は掛け流しています)新鮮そのものというわけではないですが、
塩分を含んだお湯に浸かれば、体の芯まで温まりポカポカが長続きします。
子供連れに気になる子ども料金は?
子供連れで旅行するときに気になるのが、子供料金ですがまず、こちらの宿では子供料金の適用は12歳以下です。
- 子供Aは、大人に準じた料理で9180円(税込み)
- 子供Bは、子供向け料理で6480円(税込み)
- 幼児(3〜4歳)は、料理、布団なし(親とシェア)で2160円(税込み)
- 乳児(0〜2歳)は、料理、布団なし(親とシェア)で無料
乳児の離乳食などは自分で用意してください。
連泊なら2泊目から素泊まりや朝食だけのプランにするのもオススメ!
伊豆に旅行すると、伊東から南にはビジネスホテルがなくて、リゾートホテルばかりになってしまいます。
しかも言っては何ですが、伊東のビジネスホテルは最悪…。
でも、こちらの旅館は素泊まりや朝食だけのプランにも対応しているんです。
朝食付きのプランは、2名1室で平日 大人7,020円、子供5,400円(それぞれ税込み)。
素泊まりプランは2名1室で平日 大人5400円、子供3240円(それぞれ税込み)。
やはりここの旅館のオススメは何と言ってもおいしい料理なので、ぜひ一泊は料理付きのプランで泊まって欲しいのですが、
他の宿泊は朝食付きや素泊まりのプランにするのもおすすめです。
伊豆観光の拠点として活用してください。