江戸伝来 絹で装飾品を作る伝統工芸
つまみ細工とは、江戸時代から続く技術で、薄絹を折り紙のように折り曲げ、組み合わせることによって、花や鳥などの文様を形作る伝統工芸です。
古くは舞妓さんの髪を飾ったかんざしなどに使われてきました。
その魅力は、絹という素材を使っていることによる、繊細で柔らかな表情、そして華やかな色の組み合わせと透明感です。
今では、舞妓さんも減っていますが、このお店では新たな提案として、ネックレス、ピアスなどの女性用のアクセサリーや、
男性用のカフス、タックピンなどを販売しています。
これらがまた、メタルのアクセサリーとはひと味とは違う魅力があって、他の人と差をつけたい人におすすめです。
お店は江戸通り沿い 赤いロゴが目印
お店があるのは下町江戸通り沿い。
JR総武線、都営新宿線の浅草橋の駅から徒歩6分ほど。
都営大江戸線の蔵前駅から徒歩10分ほど。
2つのビルに分かれて店舗を構えています。
路面店の方ではつまみ細工の材料、既成のアクセサリー、オーダーメイド製品を中心に取り扱い、
隣のビルの地下1階の方は、体験・講座スペースになっています。
つまみ細工の材料は、3cm角と2.5cm角の布片が中心で、10枚入りで絹が200円(税込み)〜
ちりめんが160円(税込み)〜です。
この材料の布が、色のスペクトル順にずらりと商品棚に並んでいるのがまたキレイで、店内を見るだけでも楽しめます。
他にも、つまみ細工を作るための道具セット5500円なども売っていて、もし体験して大いに気に入ったら、買って帰ることもできます。
もちろん、道具は他のものでも代用可能なので、布だけ買ってあとはどんな道具を使えばいいか相談することも可能です。
体験は90分間 かんざしかブローチが選べる
体験は、つまみ堂のサイトから予約可能です。
予約はサイトに記載されたメールアドレスを通じてになりますが、2日前までの予約が必要です。
さらに外国人向けの体験は、英語で対応できるスタッフが1人のため、サイトにあるカレンダーを参照してください。
料金は約90分の体験で3800円です。
(講座内容を要約した英語のパンフレット代300円を含む)
体験の内容としては、花をモチーフにしたかんざしかブローチの制作です。
取材させてもらったときには、オーストラリアの女性たち3人が体験していたのですが、
彼女たちいわく「ブローチなら、スカーフ留めたりできるからいいわね」と言っていました。
というわけで今回はブローチ作りをご紹介します。
色を選び 花びらを作り 組み合わせるだけ!
何を作るか決めたなら、次に選ぶのは使う布の色。
体験では一越ちりめんという種類の布を使います。
色は大小の布ごとに24種類の中から選べます。
この組み合わせによって、完成品の印象が大きく変わってきますので、よーく考えてください。
最初に丸みを帯びた「丸つまみ」を作っていきます。
そのあと、尖った「剣つまみ」。
それぞれ、そんなに難しくはないので何度かやればコツを掴めると思います。
折り紙の様に布を折って形作ったら、糊で固めてそれをブローチの台座部分に並べて行きます。
ここも、人それぞれの配置で個性が出るのが面白い部分です。
完成品は軽くドライヤーで急速乾燥してくれて、壊れないように1つずつ小さな紙箱に入れて渡してくれます。
糊は完全に乾燥するまで24時間は掛かるそうなので取り扱いに注意が必要です。
他にはない繊細な自分だけの記念品を作れる体験、ぜひ挑戦してみてください。