積善山の桜はその名も「天女の羽衣」
岩城島は瀬戸内海に浮かぶ島の1つ。
地理的には広島県尾道市と愛媛県今治市を島で結ぶ全長約70kmの「しまなみ海道」のちょうど中程にある、生口島のすぐ東隣にあります。
この島の最高峰、積善山からの眺めが、まさに絶景。
桜の時期には、島全体で3000本の桜が咲き誇り、「天女の羽衣」と称されるほどなんです。
瀬戸内海の青と、木々の緑、そして山に連なる桜の花が、美しいコントラスを作り出し、訪れる人を魅了します。
そもそも岩城島って?
岩城島とは、愛媛県上島町にある島の名前。
瀬戸内海に浮かび、島の面積は11.49 km²、総人口約2,000人という小さな島です。
島へのアクセスは、因島「土生港」または生口島「洲江港」からのフェリーのみ。
特産は、レモンで「青いレモンの島」というキャッチフレーズで知られています。
島の中央には標高369.8mの積善山が位置しており、ここが、桜シーズンになると
ソメイヨシノやオオシマザクラ、ヤマザクラなど約3000本もの桜が咲き誇る、桜の名所になるんです。
山頂まで続く桜の道
岩城島へは因島または生口島からのフェリーで上陸します。
2つの港から岩城島へアクセスできますが、港から積善山登山口までの距離はどちらも約1kmほどなので、どちらを選んでも構いません。
今回は広島県因島の土生港からアクセスできる、岩城島の長江港からのルートをご紹介します。
料金は片道290円、所要時間は6分程度です。
島に上がると桜シーズンということもあり、積善山の桜を見にきた観光客が多くいましたが、
それでも気持ちの良い海風と島らしいのんびりとした雰囲気が味わえます。
積善山登山口へは、「長江港」から島の中央部へ延びる県道174号線をまっすぐ歩いていきます。
案内板などはないのでGoogleMapなどで確認しながら進んでいくといいでしょう。
1kmほど歩くと岩城北集会所が見えてきます。ここが積善山の登山口です。
登山口を左折すると、後は頂上まで約4kmの道のりです。
登山道入口からキレイな桜が咲いており、まさに「桜の道」。
登山道は全体的に狭い道ですが、舗装されてされており、緩やかな登り坂が続いていきます。
道の両側に咲いた桜を眺めながら気持ちの良い登山が楽しめます。
登山口から頂上まで4kmなので、徒歩でも早ければ1時間程度で到着します。
山道の桜を眺めながら時間をかけて登るのもいいでしょう。
頂上の展望台からは瀬戸内海の絶景と桜の帯
積善山の頂上には展望台があり、島全体を一望できます。
そして、展望台から下を見ると、これまで登ってきた登山道が桜の道となって広がります。
これが「天女の羽衣」呼ばれる積善山の絶景。
瀬戸内海のキレイな青と桜のピンク、自然の緑が最高の風景を作り出しており、360度どこを見ても絶景なパノラマ景色が楽しめちゃいます。
道中どこで写真を撮っても絵になりますが、特に頂上の展望台から見た景色は別格です。
徒歩がおすすめ
岩城島積善山の桜を楽しむ時の注意点ですが、桜シーズンの登山道は混雑するため、車や自転車などは一方通行になります。
つまり登りとは別の道を使って下山することになるため少し遠回りになってしまいます。
また、登山道自体も道幅が狭いので自動車での登山はおすすめできません。
登山口に無料駐車場があるのでそちらで駐車してから、歩いて登るのが良いでしょう。
桜シーズンには、和太鼓演奏や地元産品市場、柑橘やホットレモンの接待などのイベントが行われる「桜まつり」も開催されるのでそちらも楽しんでみてください。