樹齢1000年の巨大な桜の木
福島県三春町には、日本三大桜の一つ「三春の滝桜」があります。
樹種はエドヒガン系ベニシダレザクラで、大正11年に国の天然記念物に指定されています。
ちなみに、その他の日本三大桜は、山高神代桜(山梨県)、根尾谷淡墨桜(岐阜県)です。
「三春の滝桜」の樹齢は、なんと推定1000年以上。
樹高は13.5m、枝張りは東西に25m、南北に20mに達します。
太く大きな幹と、桜の花が流れ落ちる滝のように咲く姿は圧巻の一言です。
毎年見頃は4月中旬、約30万人の観光客が訪れるほど人気があります。
滝桜までの交通手段
滝桜を観桜するためには、電車と車の大きく2つの交通手段があります。
電車の場合、まずは新幹線の郡山駅で下車しJR磐越東線に乗り換え、三春駅で下車します。
開花期間中は、JR三春駅から滝桜間を往復する臨時バス「滝桜号」が運行されます。
観桜料込みのお得なフリー乗車券もあります。
1日フリー乗車券
大人(高校生以上)1,000円 (観桜料込)
中学生 700円 (中学生以下の観桜料は無料です)
小学生 350円
未就学児(0~6歳) 無料
高速道路を使用する場合、磐越自動車道の船引三春ICか郡山東ICで下車し、20分〜30分で滝桜近くの駐車場に到着します。
混雑時は三春町運動公園の駐車場を使用し、滝桜までは無料のシャトルバスを利用します。
混雑を避けるためには、午前の早い時間に行くのがおすすめです。
いよいよ銘木「滝桜」と対面
滝桜を見るためには、開花宣言をした日の翌日から葉桜になるまでの期間は観桜料300円が必要です。
中学生以下は無料。団体割引はありません。
滝桜手前の窓口で支払い、観桜券を受け取ります。
発行日に限り何度でも入場可能です。
また、滝桜周辺ではイベントも行われており、一帯はとてもにぎやかです。
飲食ブースでは屋台が立ち並び、三春町の特産であるピーマンを使ったメンチカツ「グルメンチ」などを味わうことができます。
飲食ブースを過ぎると、いよいよ滝桜が見えてきます。
遠目でも滝のように咲き誇る桜は迫力がありますが、期間中は滝桜の周りに足場が組まれ、順路通りに進むと滝桜を間近で見ることができます。
一つの幹から枝が伸び、無数の桜の花を湛えた滝桜は、勇壮で可憐です。
滝桜は大きく枝が様々な方向に伸びていることから、見る場所によって表情が変わります。
自分のベストスポットを探してみましょう。
また、写真を撮るのであれば太陽が昇り、滝桜を照らす9時以降がおすすめです。
夜は幻想的な滝桜のライトアップ
開花状況に合わせて、滝桜のライトアップが18時から21時まで実施されています。
日中とは違い、暗闇に浮き上がる滝桜は幻想的で神秘的です。
ライトアップの期間は開花状況に合わせて開始されるため、みはる観光協会のホームページで確認してからお出かけください。
まだこの時期は肌寒いことが多いので、羽織ることができるものを一枚持っていくことをお勧めします。
滝桜がある三春町には、滝桜以外にも、町内7カ所で桜のライトアップが実施されています。
三春町の町名は「梅・桃・桜」の3つが同時に咲くことが由来と言われています。
滝桜をはじめとした三春町の桜を堪能してみませんか。