竹富島を行かずして沖縄を語れない
人生に一度は訪れたい沖縄。沖縄旅行で訪れる人の多くが沖縄本島へ滞在します。
しかし、沖縄の原風景を追い求めるのなら離島に位置する竹富島がオススメです。
竹富島の風景で最も印象的なのは、家のまわりをぐるりと囲った石垣です。
その石垣の中には赤瓦の屋根があり、シーサーがちょこんと座っています。
集落の道に敷き詰められた白い砂は、太陽に反射してまぶしいほど。
この砂にはカラフルな島ぞうりがよく映えます。
この道を歩くのは人だけではありません。
竹富島の観光に欠かせない水牛も、観光客を牛車に乗せて引きながらのんびりと歩いています。
こんな風景は、竹富島でしか見ることができません。
竹富島とは
竹富島は、沖縄本島から南西に450km、石垣島の南西に位置する島です。
自転車や徒歩で島を一周できるほどの小さな島で、コンビニやデパートはありません。
青空によく映える赤瓦の屋根や、綺麗に積まれた石垣は歴史的な景観として国の選定文化財として認められています。
島の人々の多くは、観光業やサービス業に従事しており、島の伝統行事や祭事を島民一体となって取り組みながら一年を過ごしています。
竹富島へのアクセス
竹富島には空港がないので、一番近くの石垣空港まで飛行機で向かい、竹富島行きのフェリーに乗り換える必要があります。
(石垣空港へ行ける空港は、羽田、成田、中部、関西、福岡、那覇、宮古、与那国空港の8つです)
石垣空港に着いた後、正面を出て左方向に進んだ先のバス停で「石垣港離島フェリーターミナル」を目指すバスに乗ります。
そして、終点のバスターミナルから徒歩3分ほどでフェリー乗り場に到着できます。
直接フェリーターミナルに到着するバスもあるので、荷物が多い場合はうまく活用しましょう。
石垣島発のフェリーで料金は往復1160円。
約10~15分で竹富島に到着します。
(引用:雰囲気イケメンさん)
竹富島に到着する港から集落は少し離れています。
ほとんどの観光客は島の無料送迎バスに乗って集落へ向かいますが、歩いて向かうことも可能です。
集落へ続く道はひたすらまっすぐですが、畑が多く、つながれた牛が草を食べていたりと素朴な雰囲気が広がります。
15分~20分ほど歩けば、だんだんと石垣や赤瓦の屋根が見え始め、竹富島の風景に出会うことができます。
集落に辿り着くまで自然が多い印象なので、赤瓦が見えると少しホッとします。
なにせ総人口360人ほどの小さな島なので、通り通りすがる人は、現地の方よりも観光客が多いです。
おすすめスポット
1、水牛車でゆっくり一周
竹富島の一番のオススメは、水牛車で島を一周することです。
船の到着に合わせて待機している送迎バスに乗ると、水牛乗り場まで無料で連れて行ってもらえます。
水牛車に乗るには、水牛乗り場でチケットを買います。
島の中で運行している水牛車は2つあります。
ちなみに水牛車に乗る時刻に合わせてビールも購入すれば、
キンキンに冷えたオリオンビールを飲みながら水牛車からの景色を楽しむこともできます!
これが最高!
【竹富観光センター】
大人 1500円(中学生以上)
小人 800円(3歳~小学生まで)
幼児 大人1名につき1人無料
【新田観光】
大人 1500円(中学生以上)
小人 750円(小学生以下)
今回は竹富観光センターで水牛車のチケットを購入しました。
水牛車を体験できる時間はどちらも30分です。
(水牛車のチケットが購入できる竹富観光センター)
水牛がゆったりと牛車を引いて歩けば、見えてくる町並みに合わせて、ガイドさんが島のことを紹介してくれます。
30分間の体験なのですが、道すがらガイドさんが三線を弾きながら沖縄の有名な唄を生演奏してくれるので、
聴き惚れている間に終点に到着してしまいまいます。
体験が終わったら、水牛車を引いてくれた水牛とツーショットをとることもできます。
水牛とフレンドリーなガイドさんと撮影スタッフさん。
2、コンドイビーチ
コンドイ浜は、白い砂浜とコバルトブルーの海が美しい、波が静かなビーチです。
竹富島の西側にあり、夕日の名所にもなっています。
トイレやシャワーなど設備が整っているので、海水浴にオススメです。
しかし、海に入るとサンゴがゴツゴツとしているため、裸足で海に入るとかなり痛いのでご注意。
このビーチは遠浅なので水深が浅く、大人の水泳やシュノーケリングには向きません。
子どもが安心して遊べる深さなので、家族連れが多い印象を受けました。
3、島の商店「ゆぬんや」
島の商店は二軒あります。
どちらも昔ながらの小さな商店で、お菓子や飲み物、アイスなどを取り扱っています。
そのうちの一つ、「ゆぬんや」で見つけたのは、ちょっと珍しいゴーヤーのアイスキャンディー。
アイスキャンデーは各種100円で、シークワーサーから珍しいドラゴンフルーツまで多くの味が販売されています。
購入したゴーヤー味は、薄くカットされたゴーヤーが中に入っているアイス。
ゴーヤーがそのまま入っているわりに苦さは感じられません。
シャリシャリとした食感で懐かしい甘さの、爽やかなアイスキャンデーです。
ぜひトライしてみてください。
魅力あふれる竹富島
昔ながらの沖縄の風景が楽しめて、どこかほっとした気持ちになれる竹富島は、沖縄旅行には欠かせません。
竹富島は小さな島なので、日帰りで旅行することも可能です。
今回は、石垣島にホテルをとって日帰りで竹富島に行きましたが、思う存分楽しむことができました。
竹富島でゆっくり過ごしたい方には、民宿やホテルを利用するのがおすすめです。
ホテルが2軒、民宿が9軒あるので、地元の人々による温かいおもてなしを受けることができます。
竹富島での宿泊を検討している場合は、島内の郵便局内にあるゆうちょ銀行が土日は使えないため、
事前に現金を降ろしておくと、とっさの買い物に対応できます。
こちらは、島唯一の郵便局。
竹富島は海が綺麗なので、海に入れる5月~8月がベストシーズンです。
竹富島の穏やかな雰囲気を堪能するのであれば、観光客のピークが落ち着いた9月も狙い目です。
7月~9月は日差しが強いので熱中症対策や水分補給をこまめに行いましょう。
国内外問わずたくさんの観光客が訪れる人気の島ですが、この景観は島の人々の努力によって守られています。
楽しいからと騒ぎすぎたり、ゴミをポイ捨てしないなど、ルールを守って楽しく観光しましょう。