原生林にひっそりと湧き出る 神秘の池に会いに行こう
「神の子池」神秘的な青い水をたたえる池にふさわしい名前ですが、その名前の由来は
近くにある「摩周湖」から。
摩周湖はアイヌ語で「カムイト=神の湖」とも呼ばれその伏流水によって出来ている、と
言われているからです。
神の子池の伏流水は、毎日12,000tも湧き出しています。
周囲220m、水深5mの小さな池で、水が澄んでいるので水底まではっきりと見ることが出来ます。
湧き出る水は不思議なほどに青く、太陽の光につれてその濃さを微妙に変えながら、
時折そのなかを赤い斑点をもつオショロコマが身を翻し、いつまでも見つめていたいとさえ思えます。
湧き水のため水温は年間を通じて8℃と低く、池の中に沈んだ倒木は腐敗せず、まるで時が止まったように
さえ見え、それがまた不思議な雰囲気を醸し出しています。
光が最も差し込む 真昼の時間がオススメ
訪れるのならば、オススメは新緑の6月上旬から8月まで。
水面に写り込んだ緑から池の中心の濃い青に向けて、美しいグラデーションを見ることが出来ます。
青がきれいに出るのは晴れた日の午前中から昼間の時間帯。
なかでも、池に最も光が差し込む真昼は、池の青も濃く出て、美しい風景を見ることが出来ます。
でも、現地の人が言うには、朝もやが立ち込める早朝も幻想的な雰囲気を楽しめるらしいです。
交通手段は車のみの秘境
アクセスは車のみですが、舗装されていない林道を2kmほど走らなければなりません。
道も狭いので徐行が必要です。
近年観光地として注目が高まっているそうなので、池の近くには駐車場と簡易トイレが設置されています。
そこから少し歩けば、目的の神の子池が見えてきます。
ちなみに、林道は4月20日に通行止めが解除され、10月の雪が降り始めるまで通行可能ですが、
解除直後は林道に雪が残っているために、タイヤはノーマルだと厳しいので注意が必要です。
紅葉の時期も美しいらしいので、それも是非見てみたい風景ですね。
あと、根性があれば通行止めの期間中も林道を歩けば雪に覆われた神の子池を見ることは可能です。
が、厳しい北海道の自然相手なのでそれなりの装備、覚悟で挑むことをおすすめします。