日本三大暴れ川 吉野川
日本に旅行に来て、「ちょっとアクティブな経験をしたい!」とか「日本の自然を楽しみたい」と思った時に
おすすめなのがラフティング。
日本は国土が狭いために、急流が多くてラフティングを楽しむのにうってつけなんです。
そして、日本でのラフティング体験をする川として一押しなのが、四国を愛媛県から高知県を経て、徳島県へと流れる吉野川。
この吉野川、全長は194kmで、関東の利根川、九州の筑後川と並んで日本三大暴れ川の一つに数えられる激流です。
2017年には、ラフティングの世界選手権が行われた実績があるほど魅力のある川なんです。
それに加えて吉野川周辺は自然も素晴らしく、山に囲まれた大自然の景色も魅力の1つです。
気のせいか空気さえも美味しく感じられます。
吉野川のラフティングにはどこがおすすめ?
吉野川流域にはラフティングツアーを運営する会社が19軒ほどあるのですが、今回ご紹介するのは「Happyraft」。
選んだポイントは、ガイドさんがベテランで安心感があるからです。
四国の中心、すこし東寄りの場所に位置しています。
予約をしたのは小歩危ロングツアー
1日コース。11,000円。
この1日コースは大歩危と小歩危の全長9kmのロングコースで、10時から始まり4時半ごろに終了です。
なので、ハッピーラフト名物の手作りベーグルサンドのランチがついています。
ちなみに、半日の大歩危ショートコースは6,000円で、全長4Kmの3時間程度になります。
当日に必要な持ち物は水着とタオルのみ。
現地に到着すると、施設の敷地が広く驚きます。
吉野川のすぐ隣にあり、景色も抜群!
こんな壮大な自然のある場所でのラフティングに、期待もテンションも高まります。
また、更衣室も広々として清潔感があり、女性には嬉しいポイントです。
水着に着替えてヘルメット、ウェットスーツ、ブーツ、救命胴衣を身に着けたらいよいよラフティング開始!
いざラフティング体験
いよいよ待ちにまった、ラフティングのスタートです。
説明と注意点を聞いてボートに乗り込みます。
内容としては、おもに水に放り出された場合の対処法です。
この注意点はしっかり聞いておかないと後で後悔することになるので、しっかり聞いてくださいね。
私は、体力にあまり自身がなくて大丈夫かな?とちょっと心配だったのですが、いざ始まるとそれどころではありません。
始めは緩やかなので景色を楽しみのんびりとゆっくり進みます。
壮大な自然に癒されるな~なんて思っていると…
激流ポイントにやってきました。
さすが日本三大暴れ川の激流。
想像以上の迫力で、なんと、ゴムボートから放り出されました!
川の中ではどっちが上なのかわからないし、洗濯ものになった気分でグルグル巻かれているかんじ。
でもここで始めに聞いた注意点をひたすら実行するのみ!
それは川に落ちて巻かれた時は足を水面まで上げて流されること。
これを守ればボートから放り出されても救命胴衣の浮力でかってに浮いてきます。
私も焦らずひたすら息と止めて耐えました。ずいぶん長く感じましたがちゃんと浮きました。
そして穏やかなところまでそのまま流されたところで、ボートに無事に引き上げてもらいます。
これはこれで楽しい経験かも知れません。
ちなみに、ランチタイムは12時半ごろ。
川の緩やかなとこにボートをとめ、一旦おりて河原で食べます。
このコースの1番の見どころは小歩危峡。
荒々しくそそり立った岩肌、その間を流れる急流、そして豊かな木々が美しい自然の造形を作り出しています。
この風景を見ながら川下りをすれば、この大歩危小歩危がラフティングやカヤックのファンたちにとって憧れの地であるというのが実感できます。
その後も、みんなで力を合わせてボートを漕いで、助け合いながらゴールです。
力を合わせて助け合うと、知らない人でも仲良くなれちゃうのも良いですよね。
ゴールしたときの達成感も醍醐味です。
そして、ゴールから車に乗って施設まで戻り着替えて、1日コースは終了です。
どの季節が一番のオススメ?
4月は桜の景色を楽しみながらのラフティングですが、水温がまだ低いので寒いのが苦手な方は落ちたときにつらいかもしれません。
5月から8月かけてはトップシーズンで、新緑の景色(新緑は4月下旬~5月中旬)を楽しみながらのラフティング。
夏なら寒さを気にすることなく楽しめます。
紅葉の季節は11月中旬〜下旬。色付く山に囲まれてのラフティングが楽しめます。
とまあ1年を通して、それぞれ見どころ満載なんですが、混雑を避けたいなら5月下旬~7月中旬がおすすめ。
景色を楽しみたいなら5月と11月がおすすめです!
ラフティングだけじゃない! 迫力の吊橋もオススメ
せっかく四国の真ん中まで来たのですから、
ラフティングだけで帰るのはもったいないです。
周囲には他にも楽しめる観光スポットがあるので、紹介します。
それが「祖谷のかずら橋」(いやのかずらばし)
この橋は、吉野川にかかる橋で、シクチカズラという植物のツルで作られています。
長さ45m、幅2m、水面から14mの位置にかけられた吊橋で、国指定重要有形民俗文化財に指定されています。
渡るのには料金が大人550円かかります。
ラフティングもスリル満点でしたが、かずら橋もスリル満点。
蔦でできた橋なのですが、下には川が流れていて、板の間のスキマから見えるので、結構怖いんです。
さらに吊橋なので揺れる!
渡る前はただの橋だと思っていましたが、渡り始めると見た目以上の恐怖感に襲われました。
高所恐怖症でなければぜひチャレンジして下さい。
近くには「かずら橋夢舞台」という市営駐車場(普通車500円)がありますし、公共の交通機関の場合は、バスでもアクセスできます。
徳島県三好市西祖谷山村善徳162−2
Tel:+81 120-404-344
営業時間 7:00~18:30
アクセスもあまりよくないため、メジャーな観光地から外れがちな四国ですが、だからこそ魅力あふれる自然や体験がいっぱい。
紹介した周辺スポットと共にぜひラフティングを体験してみませんか。