日本にある大自然スポット
日本には海外に負けず劣らずの大自然スポットが数多くあります。
その一つである鳥取砂丘をご存じでしょうか?
行けば必ず人に伝えたくなる素敵な絶景です。
日本にもこれほど綺麗な場所があったのかと、改めて日本を再発見可能な旅になることでしょう。
鳥取砂丘とは?
鳥取県の玄関口であるJR鳥取駅、鳥取空港、どちらからも車でおよそ15分の距離にあります。
鳥取砂丘がある鳥取市の中心市街地から約7kmと、市民の生活圏からかなり近い場所に位置しているんです。
鳥取砂丘は、鳥取県鳥取市の日本海海岸に広がる広大な砂礫地であり、日本有数の海岸砂丘になります。
長い年月をかけて海岸線に堆積した砂が、乾いて風によって運ばれて砂丘が形成されたと言われています。
大きさは南北2.4km、東西16kmに広がっており、観光可能な砂丘としては日本最大です。
なぜ、「観光可能な砂丘としては」と付くかというと、この鳥取砂丘、実は大きさという意味では日本一ではなく、2位なんです。
※1位は青森県下北郡東通村の猿ヶ森砂丘なのですが、防衛省の下北試験場(弾道試験場)の敷地になっているため、一般人の立ち入りが禁止となっています。
鳥取砂丘の歴史
鳥取砂丘は昔から観光スポットとして栄えていたわけではなく、第二次世界大戦後までほとんど自然のまま放置されていたそうです。
1927年(昭和2年)の地元新聞のアンケート結果によると、鳥取砂丘は鳥取県八景にも入っておらず、
観光も出来ないような場所はまったくの厄介者と言われていたようです。
そんな鳥取砂丘は戦後に国から払い下げられましたが、当時は食糧不足が著しい時代でした。
また、砂丘近辺の民家は砂丘から飛んでくる砂の害に悩まされていたことなどから、防風林の植林が行われました。
そして、払い下げから20年間(1952年~1972年)は植林を継続することが義務付けられていたのです。
その後、鳥取市は砂丘本来の景観を取り戻すため、1972年と1973年の2年度において砂丘北西域の保安林15ヘクタールの伐去に取りかかり、
いまの鳥取砂丘の礎が出来上がりました。
鳥取砂丘への案内
ほとんどの場合、自家用車で鳥取砂丘へ行かれる方が多いと思います。
砂丘へは過剰なくらい案内板も豊富にあり、迷うことも少ないかと思います。
鳥取砂丘にはいくつか駐車場がありますが、砂丘に一番近い箇所は有料となっています。
道を挟んで反対側にある土産店・飲食店の駐車場は基本的に無料ですが、季節によっては有料になる場合もあるようです。
また、JR鳥取駅からだと、日本交通・日ノ丸バス「鳥取砂丘(砂丘会館)」行きに乗って終点で下車します
所要時間は約25分で、運賃は370円です。
ちなみに、鳥取砂丘の反対側には「鳥取砂丘オアシス広場」と言う少しだけ高台になっている場所があります。
リフトに乗って行く場所のため、高いところから広い鳥取砂丘を見渡することが可能です。
その後、砂丘の入口まで行くこともできるので、鳥取砂丘の海側へ行く前に立ち寄ってみることもおすすめです。
さて、それでは、いよいよ鳥取砂丘へと向かいましょう!
鳥取砂丘はあまりに巨大でどう楽しんだらいいのか検討がつかないかもしれません。
しかも、ファットバイクで砂丘を走ったり、サンドボードで砂丘を滑り降りたり、砂丘をセグウェイに乗ってぐるっと周ることが出来たり、
いろいろなアクティビティもあって、迷ってしまう人もいると思います。
というわけで、今回は鳥取砂丘の楽しみ方をいくつかご紹介します。
鳥取砂丘の楽しみ方
1.ラクダに乗ってみる
砂漠のように大きな鳥取砂丘ですが、実はラクダがいるんです。
というわけで、ラクダに乗って砂漠気分を味わいましょう。
ラクダは砂丘の入り口すぐの目立つ場所に数頭(1〜2頭)います。
待機してくれていますので、普段は乗れないラクダにライド体験してみるのがおすすめです。
そこまではしなくてもよいという方であれば、ラクダに跨がって写真を撮るだけでも価値があります。
★らくだ写真撮影・らくだライド体験料金
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◎らくだのみの撮影
1名:100円(税込)
◎らくだの横に並んで撮影
1名:100円(税込)
◎らくだにまたがって撮影
1名:600円(税込)
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◎ライド体験(1人乗り)
1,500円(税込)
※大人・子供共通料金です。
◎ライド体験(2人乗り)
2,600円(税込)
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営業時間
◎通常期間(3月~11月)
9:30~16:00
※写真撮影は16:30までです。
◎冬季期間(12月~2月)
10:00~16:00
※写真撮影も16:00までです。
事前予約は出来ないので注意ください。
また、らくだの疲労度等により、営業時間は変わるようです。
ちなみに今現在(2021年)、現役のラクダは6頭いるとのこと。
ラクダの背中は想像以上に高い位置ですので、見晴らしも良く写真映えしますよ。
2.砂丘にある”馬の背”に行ってみよう
砂丘に着いてから海岸沿いにある”馬の背”と言われる小高い丘までは、想像以上に距離があります。
距離は400メートル前後、時間にすると15〜30分です。
ですが、”馬の背”を登り切った達成感と見渡せる景色は格別!
なんとか丘の頂上を目指しましょう。
1歩1歩進めば辿り着けるはずです。
そして、まずは頂上に到着出来た自分自身を褒めましょう!
登山やハイキング、スポーツ経験があまり無い人は登り切ること自体が意外と大変です。
なんと言っても足の踏み場が砂ですので崩れてしまい、本当に登りにくいんです。
そんな状態で登り切ったのですから、感慨に浸り景観を楽しみましょう。
目の前には日本海が広がり、すぐ近くには白兎海岸の鳥居。
天気が良ければ通称「伯耆富士」と呼ばれる大山が見えます。
馬の背は高さがおよそ50メートルあるため、ビルの15〜20Fにあたります。
見晴らしがよいのも頷けるのではないでしょうか。
さらに体力のある人なら、ここから2つの楽しみ方があります。
海側に降りてみる
”馬の背”の向こう側、つまり海側に降りてみるのも楽しみの1つです。
海側はあまり人も降りてきませんので、砂丘を独り占めしているような気分になれます。
海に降りてから後ろを振り返ると”馬の背”がそびえ立ち、まるで海外に来たのではと錯覚するような光景が見えることでしょう。
傾斜角度は30度あり、海岸へ転げ落ちるようにして下りていけます。
砂丘斜面を駆け下りる
”馬の背”に登った後、普通に歩いて降りてもよいのですが、来た方向に駆け下りてみるのもおすすめです。
海側同様、高さ50メートル、傾斜30度の急斜面です。
周りのギャラリーに見られて恥ずかしさもありますが、チャレンジして降りきった後の爽快感は半端ないはずです。
駆け下りている間は、飛ぶように降りるというよりも落ちていきます。
あっという間のアクティビティ!
自分自身で平面を走ったとしても出ないスピードであり、陸上の走り幅跳びのような歩幅になります。
とはいえ、こけてしまった場合にケガをしかねませんので、十分にご注意ください。
季節ごとの楽しみ方
さて、砂しか無い鳥取砂丘ですから、1年のうちのいつ行ったとしても同じだろうと思われるかもしれませんが、違います。
砂丘には砂丘なりに季節ごとの違いがあります!
というわけで、季節ごとの魅力もご紹介しておきましょう。
・春/秋:季節的には一番おすすめ
やはり、季節的に一番のおすすめです。
暑くも寒くもなく、砂の上を歩いている時、砂が気持ちいいとすら思えます。
さらに言うと、秋であればハイシーズンの観光客の勢いがおさまり、夏には焼けるように熱かった砂も落ち着き、
鳥取砂丘で一番標高の高い馬の背までも歩きやすい気候です。
また、夕日が綺麗に見える夕方の時間帯に行くのもおすすめですよ。
・夏:真夏は砂が熱すぎるので、夏に弱い人は止めておくほうが無難
真夏に数回行きましたが、本当に砂が熱いです。
また、砂の照り返しも暑く、夏が苦手な方は他の季節にしたほうが無難です。
それでも行ってみたい、この時期しか行けないという方は、熱中症などに気を付けたうえで、暑い鳥取砂丘を満喫してください!
・冬:雪景色あり
冬は凍てつく寒さとなりますが、積雪後に行くと砂丘が一面の雪景色となり、他の季節とは違った光景が見られます。
人も少ないですので、あえて冬に来てみるのも選択肢の一つです。
注意点
砂が靴に入るうえに思っているよりも汚れますので、使い古したスニーカーが一番のベストです。
とはいえ、どのような靴だったとしても砂が入ってしまいますので、有料駐車場前に足洗い場があります。
一歩、砂丘に足を踏み入れるとトイレはありませんので、必ず、事前に済ましておきましょう。
当然なのですが、砂丘内に自動販売機はありません。
また、先程も書いたように、夏は飲料水必須です。
忘れたら、遭難してミイラになってしまいます。
鳥取砂丘でいい写真を撮るコツ
最後に鳥取砂丘で美しい写真が撮れるタイミングをお伝えしておきます。
・足跡が無い早朝
ぜひ、誰もまだ足を踏み入れていない早朝に行ってみてください。
踏み荒らされておらず、砂丘に自分自身だけ存在している様は絵になります。
季節毎に違うことになりますが、朝日が昇る時間帯をおすすめいたします。
・強風が吹き荒れる日中
砂塵が舞う強風の日は、普段と違う写真がきっと撮れます。
目を開けておくのも正直大変なのですが、砂が舞っている写真は貴重だと思います。
秋もしくは冬に強風の日があります。
・最後に
日本なのに、まるで砂漠のような風景を見ることができる鳥取砂丘。
ただ砂が広がる風景を見るだけではなく、歩いたりラクダに乗ったり、印象的な写真を撮ったり、いろいろな楽しみ方ができる場所です。
ぜひ訪れてみてください。