世界一美しい湾からの絶景
3,000m級の山々がまるで海に浮かんでいるよう…
こんな光景見たことがありますか?
この幻想的な風景を見られるのが、富山県高岡市にある雨晴海岸(あまはらしかいがん)。
「世界で最も美しい湾クラブ」にも加盟する絶景スポットです。
太田雨晴観光協会によると、標高3000m級の山々を海上から眺めることができる場所は、世界で3ヶ所あり、
1.イタリアのジェノバから見えるアルプス山脈
2.チリのバルパライソ市から見えるアンデスの屋根
3.雨晴海岸から見る立山連峰
といわれていたのですが、最近の調査で3だけということが明らかになりました。
他の2つが除外された理由が気になり、調査進めると「美しい富山湾クラブ」のホームページに、グーグルマップの地形断面から分析した見え方が紹介されており、
1と2はもともと地形的に見えなかったようです。
つまり雨晴海岸は世界で唯一無二の景勝地なのです!
アクセスは電車がおすすめ
雨晴海岸へのアクセスは電車がおすすめです。
高岡駅からJR氷見線の雨晴駅へ約20分。
駅舎を背に右方向に100Mぐらい進むと看板が見えます。
看板に従い、踏切を渡ると雨晴海岸に到着です。所要時間は3分もかかりません。
駅の近くには、絶景を見られなかった人のために、特大パネルが飾ってあります。
ちなみに、絶景が見られるのは、雨晴海岸の他にもう一つ道の駅からという手段もあります。
2018年4月、海岸近くに道の駅「雨晴」が完成しました。
駅を降りて海岸へ行く反対方向に進むと約6分で到着します。
名所である義経岩は道の駅の目の前にあり、道路を横切ると海岸に降りることができます。
駐車場もあるため、車の方はこちらを利用すると便利です。
世界にここだけの絶景 富山湾と立山連峰
海岸に降り立つと、海の中に三角形の岩があります。
そして、岩の向こうに雪を頂いた立山連峰が浮かんでいます。
青い海と白い山のコントラストが息を飲むくらい美しく、ほれぼれするくらいです。
海の中にあり、てっぺんに松が生えている岩が女岩(めいわ)です。
周りにいくつかの小さな岩があり、子を持つ母のように見えることから女岩と呼ばれるようになりました。
よく見る雨晴海岸の写真は、この女岩が入ったものです。
そして女岩があるならもちろん、男岩もあります。
日本海の荒波に立ち向かうような雄々しい姿から男岩(おいわ)と名付けられました。
ちなみに、道の駅は3階建てで、3階の展望テラスからの眺めはこんな感じです。
道路左側に義経岩があります。
義経岩とは、平安時代の武将・源義経が奥州(今の岩手県)に落ち延びる途中、ここでにわか雨が晴れるのを待ったという岩で、
雨晴海岸の名前の由来となっています。
絶景を見られる時期、時間は?
絶景を見る一番いい時期は2月から4月。
雪化粧している立山が神々しく感じます。
時間は早朝6時ぐらいが最高にきれいです。
空気が澄んでいるため、山と海とのコントラストも鮮やかなんです。
晴れていれると、このコラボレーションがいつでも見れるというわけではありません。
空気が澄んでいることが最大の条件です。
5月中旬にも訪れたのですが、昼間でもきれいに見えました。
やはり山頂に雪があるほうが、見ごたえがあります。
絶景写真を撮るには?
女岩を入れた写真が定番ですが、個人的にはJR氷見線の電車も入れた写真がおすすめです。
例えば、始発電車とのコラボ写真ならこんな感じです。
なかなか幻想的だと思いませんか?
始発電車は高岡駅からJR氷見線5時57分発。雨晴駅には6時20分に到着します。
真冬の雨晴海岸はシャッターチャンス
一年を通して絶景が楽しめる雨晴海岸ですが、冬は気嵐(けあらし)という自然現象が発生します。
陸の冷たい空気が海に流れ込むと、海水の方が暖かいため、海面から発生する水蒸気が急激に凝結して霧が発生するのです。
気嵐と富山湾越しに臨む立山連峰のコラボレーションが日本一の絶景を作り上げています。
この写真も朝が一番いいのですが、地元民でも見るのが難しいくらい貴重な風景です。
今年のお正月もシャッターチャンスを狙うカメラマンの姿をたくさん見かけました。
世界でここだけしか見ることのできない標高3000Mの山々と海の絶景スポットは一度見ると忘れられなくなります。
雄大な海と山のコラボをのんびり楽しんでみてはいかがでしょう。