世界遺産の絶景 厳島神社・宮島
広島県廿日市市には古くから人々の信仰集めた島があります。それが宮島です。
そして宮島にある厳島神社は、海の上に浮かぶ姿などの美しい建築景観などが評価され、世界文化遺産登録されています。
特に厳島神社の潮の満ち引きによって、姿を変える景色は世界的にも大人気の風景。
来島数も2019年には465万人をこえ、日本国内外問わず人気の観光地となっています。
そんな古い歴史があり美しい景色が広がる厳島神社・宮島に出かけましょう。
宮島と厳島は違う島?
宮島と厳島は同じ場所を指します。
例えば国土地理院は、住所の表記として厳島を使用していますが、環境省などは宮島と表記していているようです。
このように様々な機関によっても、呼び方が違っています。
ではなぜ二つの呼び方があるのでしょうか?
それは江戸時代に、お宮(厳島神社)がある島の事を通称で宮島と呼ぶようになったからだと言われています。
そうして一般的な呼び方として親しまれるようになり、現代まで宮島の通称が残っています。
特に今では島全体を指すときには、宮島と呼ばれることが多いようです。
そんな宮島へはJR西日本宮島フェリーの宮島口からフェリーでのアクセスになります。
宮島口~宮島間は約3km、約10分で到着。
(フェリーの料金は片道大人180円、子ども90円です)
私は船旅が好きなので、船の上の時間は少しですが島が近づいてくるとドキドキ、ワクワクしちゃいました。
宮島は周囲約30km、人口は約1800人の小さな島です。
自然豊かな宮島は古くから自然崇拝の対象となっており、人々を引き付ける場所だったと言えます。
フェリーが到着するのは、宮島桟橋。
降り立つと二つの石塔がたっており、趣のある風景が広がってきます。
運が良いと鹿がお出迎えしてくれるかも!
海が穏やかな瀬戸内海の島という事もあり、島内も活気の中に穏やかな雰囲気を感じられました。
そんな宮島で観られる厳島神社の美しい風景は、宮城の松島、京都の天橋立と並び日本三景と呼ばれ日本人に愛されてきました。
桟橋から、厳島神社までは徒歩で約10分。
まずはなんと言っても、日本三景の絶景を拝みに行きましょう。
厳島神社とは?
厳島神社には市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)田心姫命(たごりひめのみこと)湍津姫命(たぎつひめのみこと)
の三人の女神が祀られており、
今でも航海安全、芸術や経済面など広く信仰されています。
厳島神社は社殿が、海の上に建っているという珍しい造りをしています。
この神社が現在の形になったのは1168年。
厳島神社を篤く信仰していた平清盛によって、寝殿造りの社殿を海上に建立されました。
このような珍しい造りが、潮の満ち引きによって見える景色が変わるといった魅力的な風景を作りだしています。
厳島神社の境内は、拝殿や本殿、高舞台といった重要建造物が回廊を通じて東西に結ばれています。
境内には6棟の国宝、重要文化財11棟3基があり
散策をしていると、日本の歴史をや重みを感じられる場所です。
厳島神社を散策してみよう
境内を散策する場合は東側の入口から入ります。
東回廊を歩いていくと、すぐに左手に客神社本殿(まろうどじんじゃほんでん)が現れます。
まずはここにお参りしましょう。
その後回り込むように東回廊を歩いていき本殿に参拝します。
(本殿には入れないため、拝殿から参拝しましょう)
高舞台、平舞台を見学してから大国神社、天神社を参拝。
そして西側の出口まで西回廊を進むというのが一般的なルートです。
特に本殿の参拝時には、厳かな雰囲気を感じとても清らか気持ちになることができると思います。
そんな中で私が特にオススメしたい2つの見どころをご紹介します。
見どころ①国宝「西回廊、東回廊」を歩く
総長は275mにもおよぶその曲がりくねった回廊は厳島神社の特徴の1つです。
この回廊では、とこ床にわずかな隙間を開けて、潮を床上に逃がす工夫がしてあります。
(そのため、ヒールのある靴はおすすめできません。)
そんな回廊を歩いていると昔の知恵に関心させられ、歴史を感じる事もできますよ。
回廊から見える、海の上の大鳥居や平舞台の風景も見どころ。
この風景は正に厳島神社ならではの景色の1つですね。
回廊と鳥居を合わせて写真が撮れる場所もあり、つい立ち止まって眺めたくなる景色が続きます。
見どころ②厳島神社の大鳥居
厳島神社の代表的な風景の一つが、海の上にある大きな鳥居です。
高さは16.6mに及び、鮮やかな朱色の大鳥居は遠くからみても存在感がありますね。
そして干潮時には、大鳥居の近くまで歩いていけるんです!
大鳥居は近くでみるとさらに迫力があり、ついつい何枚も写真をとってしまいました。
鳥居の近くでは楽しそうに写真撮影していた人も多く和やかな雰囲気にも癒されますね。
ですがなぜ海の上に鳥居がたっているのでしょうか?
それは宮島全体を「神」として信仰しているので土地を傷つけないようにするため、と考えられています。
このような部分にも様々なものを、神として信仰してきた日本の宗教観を感じられます。
宮島の魅力的な3つの風景
厳島神社の後は、宮島の島内も楽しんでもらいたいです。
宮島を訪れたら、ぜひ見たい!オススメの3つの景色をご紹介します。
①獅子岩展望台からの景色を楽しむ
宮島に来たらみてほしい景色の1つが獅子岩展望台からの景色。
展望台からは、瀬戸内海の静かな海や島々を眺めることができます。
特に海に太陽の光が反射して輝いている景色はとても美しく、ひたすらぼーっと景色を眺めてしまいました。
そんな獅山展望台には、ロープウェイでのアクセスか登山ルートを歩いてのアクセスが可能です。
ロープウェイでアクセスする場合は、紅葉谷駅へ。
宮島桟橋からは徒歩約26分、厳島神社から徒歩約16分です。
紅葉谷駅~獅子岩駅へ、所要時間は約15分です。
獅子岩駅からすぐで獅子岩に行くことができます。
【宮島ロープウェイ】
営業時間 9:00〜16:00
料金 大人(往復) 1840円
子ども(往復) 920円
一方、登山ルートを歩いてアクセスする場合は、初心者の方には紅葉谷コースがオススメされています。
(紅葉谷コース入り口は紅葉谷駅すぐ近く)
獅子岩展望台まで歩いて約1時間10分。
個人的には歩いていく事がオススメ。
展望台についたとき達成感があふれ、さらに景色が美しくみえるはずです。
展望台までの道中も、景色の一部と考えば辛くないかも...?
②鹿が当たり前のようにいる風景も魅力的
宮島には多くの鹿が生息しており、街なかにも約200体の鹿が生息しています。
写真を撮ったり、少し距離をとって眺めるのがオススメです。
野生の鹿ですが、どの鹿も基本人に慣れているため昼寝をしている姿や、カメラ目線の鹿といった愛くるしい姿を目にすることができますよ。
なんとお店に入ろうとする鹿も。可愛いですね。
鹿の自然体な姿をぜひ楽しんでください。
△注意点
野生の鹿であるため、無理やり近づいたり、体に触る、餌をあげる事などは禁止
③船から見える景色にも魅力が
島内の景色も魅力がいっぱいの宮島ですが、フェリーで島に行くときの景色も魅力的です。
きっと近づいてくる宮島や、船の上から見える大鳥居の風景にワクワクと驚きを感じるでしょう。
私も宮島つく前から何度も写真をパシャリ。やっぱり船旅はワクワクしますね。
10分という少しの時間ですが、船旅ならではの旅情を楽しむこともできます。
フェリーに乗ったらぜひ外に出てこの風景を楽しんでほしいですね。
宮島口から宮島へ向かう場合は、進行方向の右側に大鳥居があります。ぜひチェックを。
このように宮島・厳島神社には、魅力的なスポットや風景がいっぱいです。
きっと心が惹かれるそんな宮島に出かけてみませんか?