高級感のあるアプローチが非日常空間へ誘う
合掌造りはよく知られた日本の伝統的な建築様式の一つですが、主に岐阜県や富山県にあるために、
なかなか見に行く機会がありません。
でも、このレストランなら、新宿から1時間足らずで合掌造りの建物を体験し、さらにめちゃくちゃ
美味しいハンバーグも食べられちゃうんです。
場所は駅から少し離れた閑静な住宅街の中。
築300年という威風堂々の建物が、訪れる人を向かえてくれます。
レストランへのアプローチも石段を登って行くようになっているので、特別な空間へと向かっている感じを
演出してくれ、ワクワク感を感じられます。
一歩中に踏み込めば 300年の歴史が待ち受ける
建物の中に入ると、エントランスでは「合掌造り」特有の、天井の高い空間を見ることが出来ます。
接客のスタッフの物腰は上品で、レストランの格式の高さを感じさせてくれます。
靴を脱いで上がりましょう。食事をするスペースは、まずは1階。2階は後々のお楽しみです。
廊下を歩いて案内される最中に、スタッフから建物の説明も受けられます。
長さ10mを超える一本の木を使って作られた梁は迫力があります。今ではなかなか手に入らない貴重な木材なんだそう。
ちなみに、木材が黒いのは、昔は建物の中で「囲炉裏:日本の暖炉」で火を燃やしていたため、その煤(スス)がついて
黒くなっているんだそうです。
(屋根が草で出来ているので、防虫のためだったんですって!)
大広間は最大50名が座れるという広々とした作りで、中央には囲炉裏が切られています。
個室は、4名、6名、8名などさまざまな大きさのものが4つあります。
テーブル、椅子も建物の雰囲気に合った、重厚なスタイル。
大人びた静かな空間で食事が出来ます。
旬の野菜と最高の和牛を使ったリーズナブルな料理
3000円のコースはデザートを含めて全6品。
まずは前菜の3点盛りから始まります。
旬の野菜を上手に盛り入れた前菜の後は、季節の野菜を使ったスープ。
そしてスモークした合鴨の握り寿司。
写真のサラダは夏のもので、甘いトマトの中に柑橘を入れたものでした。
これがまた、ナイフを入れたときの驚きがあって良い料理でした。
料理の最後は、炭火で焼いたハンバーグステーキ。
牛100%の肉を炭火で焼くことで、旨味を逃さずに焼き上げています。
焼き方はステーキのようにレアからウェルダンまで選べるのも嬉しいです。
ちなみにオススメはレア。
オールビーフならではの脂身と柔らかさを楽しめます。
デザートは2階の別室で
食事の後は2階のティールームでゆったりとデザートとドリンクを楽しめます。
この部屋が、さらに天井が高く「合掌造り」の特徴を見ることができます。
「合掌」とは手を合わせた形で、この建物の屋根がそのように見えることから、「合掌造り」と呼ばれるように
なったのです。
特に雪が多い地域に見られる建物で、雪が屋根から自然に落ちるように、このような急な角度になっているんだそうです。
屋根の柱と梁は、縄で結ばれていて、雪の重さを吸収できるようになっています。
なんと、この建物、全く釘を使わずに建てられているんだそう!
遠い「白川郷」や「五箇山」まではちょっと行けない、でも「合掌造り」は見てみたい、
そんな人におすすめの美味しいレストランです。